理系は大学院に行くべきか?大学院卒が社会人になってから感じたこと

なっく

みなさんこんにちは!なっくです!

理系の学生にとって、人生の分岐点ともなってくるのが「大学院に行くべきか否か」だと思うんです。

僕は正直、あまり何も考えずに大学院に進みました。理系は大学院に行くのが当たり前だと思ってましたから。

でも、よく考えるとそれは「当たり前」と言ってしまうには軽すぎるくらい、重大な決断だったんだな、と今では思っています。

社会人になった今、大学院に進むということがどういう意味を持つのか、在学中には見えて来なかったものが客観視出来るようになりました。

今回はそんな自身の経験を元に、「理系は大学院に進むべきか?」という問いに対して、僕なりの答えを述べていきたいと思います。

※追記

YouTubeで動画版も公開しています。

内容はほぼ同じなので、動画が良い!という方はこちらも是非!

今の大学院の現状

研究職への切符にしかなっていない大学院

さて、まずは僕が大学院生活で感じた「大学院の現状」について説明していきます。

正直、現状大学院への進学は、多くの学生にとって「研究開発職への切符」にしかなっていないように感じています。

研究に対して真摯に取り組んでいる学生も中にはいます。でも、心から研究が大好きで、研究の虫になっている人はそう多くないのではないでしょうか。

モラトリアムの延長とでも言いましょうか。「就職」という決断を先延ばしにしただけの学生が凄く多い。

しかし、なぜ日本の大学院はこのような状態になってしまっているのでしょうか?

大学3年終了時点で答えを出さなければいけないのがナンセンス

大きな原因は「目的を持たずに大学院進学する人が多い」からだと思うんです。

でも、それを若者のせいにするのも間違っています。

よく大人は言うんですよね。「大学院に進学するなら目的を持て!」って。

僕もこの意見には概ね賛成です。確かに目的もなく大学院に行く意味はないと思います。

でもね、大学3年終了時点って研究室に入った直後の人が多いと思うんです。

すなわち、まだ研究のいろはのいの字も知らないわけです。

そんな状態で、「大学院行く?就職する?」と決断を迫られること自体がナンセンスです。

大学院に行くということは、企業か大学かは分かりませんが、研究開発の道に進むという選択をすることになると思うんです。

でも、そもそもとして研究がどんなものなのか?なんて分からないのに、そんな重大な決断出来るわけなくないですか?

だから、結果的に何となく大学院に行く人が圧倒的大多数を占めることになっているんだと思うんです。

よくよく考えると、若いうちの2年間を捧げるって相当な覚悟がないと本当は出来ないことです。

それを「何となく」進学してしまっているから、結果的に大学院での生活がただの「研究開発職への切符」になってしまっているんだと思うんです。

では、大学生はどう決断したら良いか?

では、大学生は何を頼りに大学院進学、はたまた就職を決断したら良いのか?

これはもう、間違いなく「周りの院卒社会人に大学院、研究開発職について聞いてみる」しかないと思います。

欲を言うなら、研究開発職だけでなく、色々な業種の社会人に話を聞くべきだと思います。

どちらの選択が良いのか、に対する正しい答えなどありません。十人十色、様々な事情を考慮し、何を重視するのかを自分に問いながら決断をするべきです。

そのために必要なのは、同じ経験をしてきた先輩たちの話です。特に自分と似たような境遇の先輩がいるなら、どう言ったことで悩んで、どういった理由で決断したかを聞いて見てください。

それが一番確実で、最も後悔する可能性が低い方法だと思います。

でも、周りにそんな人がいないという人もいますよね?

なので、僕もここから、大学院に進学すると言うこと、社会人になると言うことについて一意見を述べていきます。

でも、これは僕の経験に基づく、僕なりの答えです。

決して全てを鵜呑みにせず、自分の中で一意見としてしっかり咀嚼するようにしてください。

ちなみに、研究開発職とはどの様な職業なのか?について、僕なりに解説した記事もあります。研究開発職って実際どんなものなのか?と思っている人は是非読んでみてください。