
今回はセリーグとパリーグ、それぞれの特徴や違いなどについて解説していきます!
所属しているチームが違うだけと思うかもしれませんが、案外色々な面で違いがある2つのリーグ。
今回はプロ野球観戦初心者向けに、わかりやすく説明していきます!
シーズンの流れ
リーグごとの特徴について解説する前に、プロ野球におけるシーズンの流れについて説明していきます。
なぜ先にシーズンの流れについて説明するかと言うと、まずリーグが違うとそもそもほとんど対戦することがない、ということを知ってもらいたいからです。

プロ野球のシーズンは上記の図のようになっています。
流れとしては
と進んでいきます。
それぞれの用語について説明すると
・リーグ戦:同一リーグ同士の試合
・交流戦:異なるリーグのチームの試合
・CS:日本シリーズ進出をかけた、同一リーグ同士の試合
・日本シリーズ:日本一をかけた、異なるリーグのチームの試合
すなわち、セリーグのチームとパリーグのチームが戦うのは年間の約13%ほど。そもそもリーグが違うと、ほとんど対戦することがないんです。
日本シリーズでも異なるリーグのチームは戦いますが、そもそもこれは各リーグの代表チーム1チームが戦う試合なので、ほとんどのチームはこれに参加しません。
そのため、それぞれのリーグは独自に発展をしてきました。
そんな2つのリーグに違いが出るのは当然ですよね?
リーグの違いが大切だということがわかってもらえたでしょうか?
それでは、次にリーグごとの特徴を解説していきます。
各リーグの特徴
セリーグの特徴
まず、セリーグは以下の6チームで構成されています。
チーム名 | 本拠地 |
読売ジャイアンツ | 東京ドーム(東京都文京区) |
横浜DeNAベイスターズ | 横浜スタジアム(神奈川県横浜市) |
阪神タイガース | 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市) |
広島東洋カープ | MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(広島県広島市) |
中日ドラゴンズ | ナゴヤドーム(愛知県名古屋市東区) |
東京ヤクルトスワローズ | 明治神宮球場(東京都新宿区) |
もっと詳しくセリーグのチームについて知りたい!という方は以下をチェック!
【プロ野球】全12球団特徴まとめ!セリーグ編!【2020年版】
特徴は以下のようになっています。
・昔はプロ野球といえばセリーグであった
・そのため、ファンの数は多く、特に年配の方はセリーグファンの方が多い
・その一方、伝統がしがらみとなり、改革などをしにくい風潮も
パリーグの特徴
パリーグは以下の6チームで構成されています。
チーム名 | 本拠地 |
埼玉西武ライオンズ | メットライフドーム(埼玉県所沢市) |
福岡ソフトバンクホークス | 福岡PayPayドーム(福岡県福岡市) |
東北楽天ゴールデンイーグルス | 楽天生命パーク宮城(宮城県仙台市) |
千葉ロッテマリーンズ | ZOZOマリンスタジアム(千葉県千葉市) |
北海道日本ハムファイターズ | 札幌ドーム(北海道札幌市) |
オリックスバファローズ | 京セラドーム大阪(大阪府大阪市) |
もっと詳しくパリーグのチームについて知りたい!という方は以下をチェック!
【プロ野球】全12球団特徴まとめ!パリーグ編!【2020年版】
特徴は以下のようになっています。
・昔こそセリーグの影に隠れていたが、近年は人気も上昇
・各球団がリーグ全体を盛り上げようとする意思が強く、パリーグTVなど、試合放送サービスも早い段階から協力して行ってきた
・ファンサービスが手厚い球団が多い
簡単にですが、それぞれのリーグについて説明したところで、本題の「セリーグとパリーグの違い」について説明していきます!
セリーグとパリーグの違い
DH制の有無
一番大きな違いはこのDH制の有無です。
DHとは「Designated Hitter」の略であり、日本語訳で指名打者と言います。
DH制が採用されている場合、投手は打線の9人の中には加わりません。その代わり、守備につかない打つ専門の選手が投手の代わりに打線に加わります。
このDH制を採用しているのがパリーグ、採用していないのがセリーグです。
これにより、以下のような違いが出てきます。
DH制なし(セリーグ)の場合
・投手が打線に入る分、打線の破壊力は全体的に落ちる
・投手に打順が回ってきた時に代打を出すかどうか、采配に戦略性が求められる。
・投手はバント練習など、打つ練習もしなければならない
・投手がヒットを打つと、盛り上がることがある
・打線は全員野手なので、打線の破壊力は上がる
・守備は下手だけど打撃は得意な選手などを起用しやすい
・投手は自分の投球に集中できる
上記のような違いが出るため、どちらかというとセリーグは小技重視、パリーグは豪快な力勝負になることが多いです。
さて、ここからは実際のデータを比較することで、両リーグの違いをみていきましょう。
観客動員数比較

観客動員数を比較すると、やはり昔ながらの伝統あるセリーグの方が多くなっています。
1試合平均で7,000人も違うことからも、セリーグファンの多さを感じることができるのではないでしょうか。
絶対的なファン数の多さでは、セリーグの勝利と言って良いでしょう。
交流戦戦績
交流戦は異なるリーグのチームの戦いのため、その結果を見ることで、各リーグの実力を垣間見ることができます。
2005年から始まった交流戦のセリーグとパリーグの戦績は以下のようになっています。
年度 | セリーグ | パリーグ |
2005 | 104 | 105 |
2006 | 107 | 108 |
2007 | 66 | 74 |
2008 | 71 | 73 |
2009 | 70 | 67 |
2010 | 59 | 81 |
2011 | 57 | 78 |
2012 | 66 | 67 |
2013 | 60 | 80 |
2014 | 70 | 71 |
2015 | 44 | 61 |
2016 | 47 | 60 |
2017 | 51 | 60 |
2018 | 48 | 59 |
2019 | 46 | 58 |
合計 | 966 | 1102 |
そう、なんとパリーグの14勝1敗。パリーグがセリーグをボッコボコにしています。
「パリーグの方が強い」というのは、本当と言わざるを得ないでしょう。
流石にここまで戦績に差が出てしまうと、偶然という言葉で片付けるのは難しいですね。
「人気のセ、実力のパ」という言葉があるくらい、実力はパの方が上です。
要因はいくつか考えられます。DH制の有無による影響、ドラフトで度々有力選手がパリーグに行ってしまうなどなど…
ただ、筆者はパリーグは歴史が浅く、新しいやり方や方法をどんどん導入できたことがこのような差につながっているのではないかとも感じています。
セリーグの今後の巻き返しに期待していきたいところです。
まとめ
一言でこの記事をまとめると
「人気のセ、実力のパ」です。
ファンの数は伝統あるセリーグの方が多い。
その一方、新しいチャレンジに常に取り組んできたパリーグの方が現状実力は上。
今後はどうなるのか?それは筆者にもわかりません。
できたら、みなさんも一緒にその行く末を見ていきましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
みなさんこんにちは!なっくです!